「イシューからはじめよ」を読む⑤イシュー特定の5つのアプローチ

イシューから始めよ
目次

はじめに

情報を集め、現場の声を聞き、全体像を眺めてみる。前回お伝えした「情報収集」を丁寧に行ったとしても、それでもなお「結局、何が一番の鍵なんだろう?」と霧の中にいるような感覚に陥ることがあります。

スケジュールやリソースを調整していると、表面的な問題(火種)は次々と見つかるものの、その奥にある「真に解決すべきこと」を掴みきれないもどかしさを感じることが多々あります。

通常のやり方で行き詰まったとき、どうやって視点を切り替え、イシューをこじ開ければいいのか。今回は、著者が示す「5つのアプローチ」について考えてみます。


著書の要点を噛み砕く

通常のやり方ではなかなか良いイシューが見つからない場合、本書では視点を変えて切り込むための5つのアプローチが紹介されています

アプローチ①変数を削る

検討すべき要素(変数)が多いと、焦点がぼやけてしまいます。まずは要素を整理し、固定できるものは固定する、あるいは優先度の低いものを削ぎ落とすことで、本当に考えるべき「主変数」を浮かび上がらせます。

アプローチ②視覚化する

言葉だけで考えて行き詰まったら、図解やグラフのイメージに落とし込んでみます。構造を絵にすることで、要素間の関係性や「どこにギャップがあるのか」が直感的に見えやすくなります。

アプローチ③最終形からたどる

「すべてが終わったとき、どんな状態になっていたいか」という最終的なアウトプットの形から逆算して考えます。ゴールから現在地までをさかのぼることで、今本当に通らなければならないチェックポイント(イシュー)が明確になります。

アプローチ④「So What?」を繰り返す

「だから何?」「それがどうした?」という問いを自分に投げかけ続けます。表面的な現象に対して、その背景にある意味や影響を一段ずつ深く掘り下げていくことで、本質的なイシューへと近づいていきます。

アプローチ⑤極端な事例を考える

あえて極端な条件(市場が10倍になったら? 予算がゼロになったら? など)を想定してみます。境界線にある事例や極端な状況を考えることで、平時には隠れている重要なメカニズムや変数が浮き彫りになります。


その主張をどう受け取ったか?

私の経験上非常に納得がいったアプローチが「変数を削る」と「最終形からたどる」です。他のアプローチももちろん良いのですが、あまり「極論」で考えるとそこには「理想的な最終形」しか浮かばなくなりますので、自分だけ幸せになる独りよがりな結論になりがちです。

視覚化することももちろん重要ですが、ある程度無駄なものが排除されてきた段階で、イマジネーションを発揮できると思っています。

変数については、物事や事象、要素を分解して、どれが結果にどのくらい影響があるかを考えていきます。そして、影響がが少ないものを思考から外していくと、重要度の高い、物事、事象、要素が見えてきます。これは、おそらく設計をされている技術者はよく使っている手法と思います。

また、最終形から考えることは、目的を常に意識することですので、目的が本当にあるべき姿であるのか?目的までの道筋はどこを通るべきかを常に意識して考えることは、イシューの本質にたどり着くには非常に有効な手段となると思います。


次回予告

次回のテーマは、「⑥イシュー分析とはなにか」。特定したイシューをどのように分解し、解ける形にしていくのか、そのプロセスを深掘りしていきます。

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補足:このnoteについて

本シリーズは「イシューからはじめよ」を題材に、書籍の内容を要約・引用しつつ、筆者自身の解釈と実務経験を交えて解説するものです。

記事中で言及している内容は、著作権法第32条(引用)に基づき、公正な慣行に合致し、かつ報道・批評・研究の目的の範囲内で行っています。

書籍

※本章にはPRを含みます。

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