はじめに
絵コンテによって、イメージ、ストーリが明確になったあとは、いよいよ分析のフェーズです。特に複雑な分析手法というより、基本的な考え方を本書では丁寧に説明しています。
「分析とは何か」という問いに対する答えが見つかるはずです。
今回は、絵コンテを描くための具体的な技術論、「軸の整理」について考えていきます。
著書の要点を噛み砕く
前回の「絵コンテ」で描いたラフスケッチを、実際に意味のあるチャートにするためには、「軸」を明確にする必要があります。
分析の本質とは
著者は、「分析とは比較、すなわち比べること」であると断言します。 分析というと難しく聞こえますが、本質的には「分けること」であり、分けたものを並べて「数字で表現すること」です。 「AはBより大きい」「今年は昨年より伸びている」。比較対象があって初めて、私たちはその値が良いのか悪いのかを判断できます。
定量分析の3つの型
どのような複雑な分析も、基本的には以下の3つの型に集約されます。
- 比較: 何らかの共通軸で2つ以上の値を比べる(例:A社とB社の利益率、コラムチャートやバーチャートなど)
- 構成: 全体と部分を比較する(例:市場シェア、パイチャートやスタックチャートなど)
- 変化: 同じ物を時間軸上で比較する(例:売上推移、ラインチャートなど)
原因と結果から軸を考える
分析の軸を考える際、重要なのは「原因側」と「結果側」の掛け算で表現することです。 例えば、「ラーメンを食べる回数(原因)」によって「肥満度(結果)」にどのような変化が出るか、という構造です。
どのような条件(原因)を変えれば、どのような値(結果)が変わるのか。この関係性を整理するために、比較条件をふせんなどに書き出し、関係あるものをまとめていく手法が推奨されています。

その主張をどう受け取ったか?
「軸を考える」、おそらく人によっては、「切り口」だったり「側面」と呼んでいる工程がここに当たるのかと思います。
理系の大学を出た人は、学生の時のレポートで色々指摘された事が多いのかと思います。比較する「単位」はあっているのか?「桁」はあっているのか?時間軸はあっているのか?などなど多くの数学的なグラフのテクニックが紹介されています。
どのグラフが適しているのかというのは、業界や扱うものによって変わってくるのかと思います。
例えば、値のばらつきや傾向を見る場合は、ヒストグラムや分布図を選択する。売上目標と実績の差を見るには、ウォーターフォールを使おうなど。。目的に応じて適したグラフを選択することになります。
特に注目したいのは、「原因と結果から軸を考える」ということではないでしょうか?これは因果関係を探るということになると思います。
言い換えると、原因がインプットで、結果がアウトプットである。原因から結果の過程には関数(因果関係)があるため、本書では「原因側と結果側の掛け算」という表現を使ったのかと思いました。(勝手な想像です。)
次回予告
次回は、整理された軸を使って、実際にどのようなチャートや図解を選べばよいのか、「⑪イメージを具体化する」に進みます。
補足
本シリーズは「イシューからはじめよ」を題材に、書籍の内容を要約・引用しつつ、筆者自身の解釈と実務経験を交えて解説するものです。
記事中で言及している内容は、著作権法第32条(引用)に基づき、公正な慣行に合致し、かつ報道・批評・研究の目的の範囲内で行っています。
書籍
※本章にはPRを含みます。

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