職場でよく聞く「マネジメントが足りない」「もっとリーダーシップを発揮して」──これらの言葉、あなたのチームではどのような意味で使われていますか? 実は、多くの組織でこの2つの言葉の定義があいまいなまま使われています。この記事では、両者の本質的な違いと、なぜ組織として定義を共有すべきなのかを解説します。
合わせて私の経験上の定義をご紹介させていただきますので、是非ともこれを機に一度ご自身で振り返ってみるもの良いと思います。
1. なぜこのテーマが重要なのか
「マネジメント」と「リーダーシップ」。似ているようで、実は目的もアプローチも異なります。 しかし職場では、この2つの言葉が混同され、評価や育成のズレを生む原因になることがあります。
例えば、上司が「リーダーシップを発揮してほしい」と言ったとき、それは「率先して引っ張ってほしい」のか、「部下を支援して成長させてほしい」のか。 このあいまいさがチームの混乱を生む火種になるのです。
2. ドラッカーの定義と現場のギャップ
ピーター・ドラッカーは次のように述べています:
マネジメント:物事を正しく行う(doing things right)
リーダーシップ:正しいことを行う(doing the right things)
つまり、マネジメントは「効率性」を重視し、リーダーシップは「方向性」を重視するという考え方です。 ただし現場で使うには少し抽象的すぎるため、私はもう少し具体的に整理しています。
3. 私の定義:整える力と引き出す力
私自身の経験を通じて、次のように整理しています。
- マネジメント: 目標達成のために、人的リソース・お金・スケジュール・ファシリティなどを計画的に管理・コントロールすること。
- リーダーシップ: チームや個人の力を最大限に引き出し、成果を最大化すること。
つまり、マネジメントは「整える力」、リーダーシップは「引き出す力」。 マネージャーには両方の力が求められますが、リーダーシップは役職に関係なく、誰もが発揮できるものだと考えます。
4. 定義のズレがもたらす弊害
- 「マネジメント」の意味が人によって違う → 評価基準がバラバラになる
- 「リーダーシップ」の期待が曖昧 → 育成や評価の方向性が定まらない
- 言葉だけが独り歩きし、誤解や不満を生む
特に評価の場面では、「リーダーシップを発揮したつもりなのに評価されない」というすれ違いが起こりがちです。 つまり、言葉の定義を共有していないと、上司と部下の期待値がずれ、行動も成果も一致しなくなるのです。
5. 組織が定義を共有すべき理由
組織ごとに「マネジメント」と「リーダーシップ」を明確に定義しておくことは、評価やコミュニケーションの質を高めるうえで非常に重要です。 たとえば、次のような問いを定期的に話し合ってみてください。
- 「うちの組織におけるリーダーシップとは何か?」
- 「マネジメントとは何を意味し、何を期待するのか?」
これらを共通言語として明文化することで、
- 評価の納得感が高まる
- 育成の方向性が一致する
- チームのコミュニケーションが噛み合う
といったメリットが得られます。
言葉の定義は小さなことのようで、実は組織文化を形づくる「見えないルール」でもあります。
出典・参考:note版:マネジメントとリーダーシップの違い(プロマネ武蔵)
※本記事にはプロモーションが含まれています。

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