OKR・KPI・MBOの違いとは?MVVを行動に変える仕組みを整理

目次

はじめに

MVV(Mission・Vision・Value)は、組織や個人が「なぜ存在するのか」「どこを目指すのか」「どんな価値観で行動するのか」を定義する上位概念です。これに対して、OKR・MBO・KPIなどは、それを日々の行動や成果に落とし込むためのマネジメント指標です。これらは切り離されたものではなく、階層的・連鎖的に結びついています。以下では、その構造と実践的な関係を体系的に整理します。

MVVから目標管理へ:理念を行動に変える全体構造

MVVは「存在意義」、OKRやMBOは「実践」、KPIやKGIは「成果測定」。この流れを整理すると、理念から現場の業務までが一貫して見えてきます。

階層目的代表的な手法・指標
理念・存在意義層なぜこの会社が存在するのかMission(使命)
将来像・方向性層どこを目指すのかVision(未来像)
行動基準層どのような価値観・態度で行動するかValue(価値観)
戦略・目標層MVVを実現するための経営戦略・中期計画戦略マップ/経営計画
組織・チーム目標層組織単位での実行・進捗管理OKR/MBO/Balanced Scorecard(BSC)など
業務実行・成果層個々の業務のパフォーマンス管理KPI/KGI/CSFなど

主要な指標の相関と位置づけ

指標意味・目的設定対象主な特徴MVVとの関係
OKR挑戦的な目標(Objective)と成果(Key Results)チーム・個人ストレッチ目標・短期更新Visionや戦略を現場目標に翻訳する
MBO上司と合意した目標に基づく評価個人・部署評価制度と連動・安定志向Mission・戦略を日常業務に反映
KPI業務プロセスの進捗をモニタリング部署・チーム定量的・継続的なモニタリングVision達成までの「道筋」を数値化
KGI最終成果(ゴール)を測る経営・事業単位売上・利益・顧客満足などMission実現度の最終評価
CSF成功のために特に重要な要因戦略レベルKPI設定の前提Visionを実現するための成功条件
BSC財務・顧客・業務プロセス・学習成長の4視点で戦略を可視化経営全体戦略とKPIの連携に強いMission/Visionを戦略に落とす橋渡し

理念から成果までの流れ図

以下は、理念から行動・成果へとつながる階層構造を図式化したものです。

OKR・MBO・KPIの使い分けと文化的違い

項目OKRMBOKPI
目的挑戦・変革安定・達成定常モニタリング
評価との関係評価と分離(モチベーション重視)評価と連動(報酬重視)補助的指標
期間四半期など短期半期〜年度継続的
成果の性質定性+定量定量中心定量中心
運用文化Google・スタートアップ日本企業・官公庁あらゆる組織
典型例顧客体験を革新するプロトタイプを作る新規顧客を30件獲得問い合わせ対応時間3時間以内

その他の関連指標と新潮流

指標概要
SMART目標Specific・Measurable・Achievable・Relevant・Time-boundの5条件で設定する目標フレーム
CS/NPS顧客満足度や推薦意向を測る定性指標(顧客志向企業で重視)
ES従業員満足度。Value実践度の裏付けとなる
North Star Metric(NSM)事業の「北極星指標」。例:アクティブユーザー数、再購入率など。全員が同じ方向を向くための共通KPI。
OKV(Objectives and Key Values)成果だけでなく、Value(価値観)の実践も組み込むOKR拡張型。文化浸透を重視。

まとめ:理念を数字と行動で“生かす”

MVVは企業や個人の「Why(なぜやるか)」を定義します。OKRやMBOは「What(何を目指すか)」、KPIやKGIは「How(どうやるか)」を示します。これらが整合して初めて、理念が日々の行動に生きるのです。

  • MVV → 理念・存在意義(Why)
  • OKR → 戦略的挑戦(What)
  • MBO/KPI → 実行とモニタリング(How)
  • KGI → 成果の確認(Result)

理念と数字、情熱と仕組み。その両輪が噛み合うとき、組織は自走します。MVVを単なるスローガンで終わらせず、管理指標と結びつけて「生きた理念」に変えていくことが、現場の担当者の仕事のしやすさにもつながります。

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